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有限会社オプティソリューション

リノ・ハピア株式会社渡辺 清彦

Vol.01 リノ・ハピア株式会社 代表取締役社長 渡辺清彦 × 有限会社オプティソリューション 代表取締役 宮古太郎

1回目の対談のお相手は、リノ・ハピア株式会社代表取締役社長の渡辺清彦さんです。

「後悔しない大規模修繕!」をコンセプトに、創業以来55年間で50,000戸以上の集合住宅の大規模修繕工事を行っているリノ・ハピアの3代目社長。賃貸市場への参入の狙いや、今後の展望などについてお話させて頂きました。

賃貸マーケットへの新規参入からそれまでにない刺激を受ける

宮子太郎

宮子: 本日はお忙しい中ありがとうございます。渡辺さんとは9年以上のお付き合いをさせて頂いています。

渡辺: そうですね。経営者交流会で知り合ってからの長いお付き合いですね。正直こんなに長いお付き合いになるとは思っていませんでした。その会では、常に眉間にしわを寄せてつまらなそうにしていたので(笑)。

宮子: そのような会に参加したことが無かったので戸惑っていただけです。今そう言われれば反省すべき点を感じますが(苦笑)。知り合った頃は、渡辺さんの会社はURや分譲マンションの大規模修繕工事を専門にしていましたよね?

渡辺清彦

渡辺: そうですね。祖父と父が大きくした会社を、私が社長として引き継ぐタイミングだったと思います。丁度3つ目の柱となる市場を考えていた時期だったので、宮子さんから賃貸オーナーマーケットへの参入を提案されて、「一度やってみよう」と思いました。

宮子: 居住者の合意形成が必要な分譲マンションとは違い、ワンオーナーの意思決定で発注が決まる賃貸マーケットはご提案する価値のある市場ではないかと考えました。

渡辺: 今でも毎回出展しているオーナーズ・スタイルフェスタに出展したときは衝撃を受けました。それまで出展していた展示会では、マンション管理会社さんや建築士さんなどが来場するものが多かったのですが、どちらかと言うと業務の一環として来ている方が多かったと思います。それに比べてオーナーさんがたくさん来るフェスタでは、「自ら学ぼう」というやる気がある方ばかりで、びっくりしたのと同時に、「これは続ける価値がある」と感じました。

知名度よりも認知度だからコンセプトが大事

宮子太郎

宮子: 「後悔しない大規模修繕!」というコンセプトは、大規模修繕を検討している方にはとても刺さる言葉だと思います。

渡辺: オーナーさんとお話しをする中で、大きな費用がかかる工事への不安や、過去に失敗した経験を持っていらっしゃる方が多いことに気がつきました。そのような方が多いのであれば、「後悔しない」というフレーズを入れるべきだと考えました。

宮子: 渡辺さんとは常々、知名度よりも認知度の向上が重要ではないかとお話しています。これからの時代は、名前が知れ渡っていることよりも、「その会社がどのような価値を提供しているか」をしっかり伝えていくことが必要だと考えているからです。

渡辺清彦

渡辺:そうですね。そう考えると、弊社の50周年のタイミングで社名変更を行ったことも良いタイミングでした。

宮子:渡辺さんから新社名考案の依頼を受けて70案以上ご提案させて頂きました。「リノベーションでハッピー」を意味するリノ・ハピアという社名と、B to C市場への本格参入となることもあわせて、コーポレートカラーもそれまでのブルーから、親しみやすさを感じさせるオレンジ色のロゴに変更するご提案をしました。

渡辺:50年続いた渡辺物産という社名と大きくかけ離れていたので少し心配でしたが、スムーズに馴染むことができました。良い社名だと社員も気に入ってくれています。

宮子:「後悔しない大規模修繕!」を浸透させるために、セミナーなどにも力を入れていらっしゃいますね。

渡辺:そうですね。規模の大きい有楽町国際フォーラムでのセミナーなどから、15名ほどの小規模勉強会まで、1年間で6~7回のセミナーを行いながら積極的な情報発信をしています。200名ほどのオーナーさんに聴講頂いた賃貸住宅フェアでのセミナーでは、改めてオーナーさんが大規模修繕工事に対して強い関心を持っているということがわかりました。機会を提供してくれた宮子さんには感謝しています。

宮子:ありがとうございます(笑)。自社の宣伝などは一切しない貴社のセミナーはとても好評で、主催者からの依頼で営業エリア外となる名古屋のフェアでもセミナーを行って頂きましたものね。

渡辺:そうでしたね。今年は工事中の現場をオーナーさんにご覧頂く、現場見学会なども始めました。今後も継続して有益な情報や機会を提供していきたいと考えているので、引き続き集客の手伝いをよろしくお願いします。

今後の成長戦略のためにさらなる仕組みづくりを模索

宮子太郎

宮子:渡辺さんはフィリピンや台湾などにもグループ会社を設立し、さらなる成長戦略を描いていらっしゃいます。

渡辺:10年、20年先を見据えてCADのオフショア開発を行うための現地法人をフィリピンに設立したのに続き、昨年は台湾にも会社をつくりました。

宮子:日本での新卒採用にも力を入れていらっしゃいますし、その取り組みは同業他社からも注目されていますよね。今後を見越しての新たな取り組みなどもお考えなのですか?

渡辺清彦

渡辺:おかげさまで賃貸オーナーさんからの工事依頼も増えてきました。今後はアセットマネジメント会社への提案機会も増やしたいと思っています。

宮子:人口動態が大きく変わってきている日本では、新築物件の着工件数も減少していきます。だからこそ、既存物件の価値向上、資産維持は大きなテーマになってくると思いますので、貴社へのニーズは今後益々増えてくるでしょうね。

渡辺:そう考えています。そのためにも今後もさまざまな施策を行っていくつもりです。ブランドの構築や市場開拓の方法なども含めて、宮子さんのアイデアをお借りしていきたいと思っています。

宮子:お役に立てるよう頑張ります。

渡辺:今後ともよろしくお願いします。

取材・撮影:
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